相続登記

225 read.
suenaga-jimusho_22

相続登記の依頼がありました。父親が亡くなり、まさに兄弟姉妹4人が相続人です。

もともとは土地2筆、建物1棟があったところ、男性兄弟女性姉妹でうまく分けるために土地を一度同筆して、分筆地形を整えて分割しています。

ただ、これ兄弟姉妹で任意に協議して分割であればよかったのですが、いわゆる争続、裁判上で協議が整ったということになっています。

その裁判上でできた調書に基づき登記をするのです。

裁判所で作られた調書、公な役所で作られた書面で登記申請するのですから、当然登記できると思いますよね。この遺産分割男性兄弟にはそれぞれに弁護士がついていました。

つまりは、法律の専門家である裁判官、書記官、弁護士が何人も関与してつくられた遺産分割協議調書ですが、一部単独では登記できない事項があったのです。

普通、登記をするのは例えば不動産を売る人、買う人が協力して登記申請するのです。

売る人買う人が共同で登記申請書作って登記申請するのです。

ですから、例えば売る人が登記に協力してくれないと買主は不動産買ったのに登記できないということになります。そこで、買主は売主に対して登記申請に協力を求める裁判を起こして、勝訴しその判決に基づき買主単独で登記申請するのです。

なので、裁判所の調書があれば単独で登記申請できそうですが単独ではできないのです。

どうしてでしょうか。

それぞれの相続した土地の登記はできたのです。ところが、それぞれの相続した土地に通ずる私道部分があります。その私道部分の相続登記ができないのです。

その私道部分は兄弟姉妹4人で4分の1ずつの共有に相続するように調書はなっていました。

不動産登記法上では権利の一部だけの登記はできないことになっています。

どういう事かというと現在は亡くなった被相続人の名義になっています。

そこで例えば兄の4分の1だけ相続登記を入れたとすると、亡くなった被相続人と相続人の共有になってしまいます。相続があったのに相続がある部分とない部分ができてしまいます。登記の方はそのようなことは嫌うのでそのような登記はできません。(実際登記できない理由はちょっと違いますが)

結局4人で人が協力しないとその土地に関しては登記ができないのです。

裁判官とか書記官とか弁護士とかの法律の専門家もその辺がわからなかったのですね。

この場合私道部分も4つに分けてそれぞれが相続するというように調書になっていればよかったのですが。そうすればそれぞれ単独で相続登記ができたのですが。

本体の土地を同筆分筆したのですからその時私道も分筆しておけばよかったのです。

Linke公式Facebookページに是非「いいね」をお願いします!
「いいね!」を押すと、Facebookのニュースフィード上で士業士たちの最新記事を受け取れます。