交通事故で入院した夫が骨折の手術後亡くなりました。なぜ死亡したのか死亡診断書の記載に納得いきません。どうすればいいでしょうか?

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 何はともあれ、死因について納得するまで担当医師や看護師さんなどに聞いてみることです。

それでも、きちんとした説明がなかったり、説明されても納得いかなかったりした場合、カルテ(診療録)を請求してみましょう

 

 

 診療録は、個人情報保護法や診療情報の提供等に関する指針において、原則本人や遺族に開示されなければならないと定められています。

多くの病院では、事務窓口で申請用紙に記載するだけで、一定期間後にはカルテの謄写を受け取れます。カルテも医師診療録から看護記録、手術記録、検査結果など様々なものがありますが、念のために全部申請しておきましょう

コピー代などの実費は請求されます。

 

 

 カルテが手に入っても、その内容が読めなかったり、読めても理解できない場合がほとんどです

知り合いに看護師さんや医師がいれば、頼んで読んでもらいましょう。

どのような症状で、どのような治療をしてどのような過程で亡くなったかが、ある程度判明するはずです。

ご自分でも、また支援してくれるNPO法人などもありますので、調べてみてください。

そのうえで、入院していた病院に、きちんとした説明を求めましょう。

 

 

 先の指針では、「医療従事者等は、患者が死亡した際には遅滞なく、遺族に対して、死亡に至るまでの診療経過、死亡原因等についての診療情報を提供しなければならないと規定されています。

カルテの内容はもちろん診療経過、死亡原因について、カルテを見ながら説明してもらいましょう。

この際、病院の事務方に連絡して説明会の開催を要請すると、病院としてきちんと対応してもらえます。(医師一人に任せないで、看護師や病院責任者も出てくる場合が多いです。)

こちらも信頼できる方、詳しい方に立ち会ってもらいましょう。

 

 

5 ところで、平成26年6月18日に成立した医療法の改正に医療事故調査制度が新設され、平成27年10月1日に施行されます。

一定の医療事故が発生した医療機関において院内調査を行い、その調査報告を民間の第三者機関(医療事故調査・支援センター)が収集・分析することで再発防止につなげるための仕組みです。

具体的には、調査の対象は、医療機関に勤務する医療従事者が提供した医療に起因し、又は起因すると疑われる死亡又は死産であって、当該医療機関の管理者がその死亡又は死産を予期しなかったものに限定されておりますが、対象となる医療事故が発生した場合、医療機関は、第三者機関へ報告必要な調査の実施調査結果について遺族への説明及び第三者機関への報告を行うことになりました。

第三者機関は、医療機関が行った調査結果の報告に係る整理・分析を行い、医療事故の再発の防止に関する普及啓発を行います。医療機関又は遺族から調査の依頼があったものについては、第三者機関が調査を行い、その結果を医療機関及び遺族への報告を行うことになります。

遺族が調査結果の報告を受けることができること、調査に第三者機関の関与が入ること、遺族も第三者機関に調査を依頼できること(有料です)が特色といえます。

今後の運用次第で、使える制度になるかどうかが判明していきます。

 

 

 弁護士などの専門家は、前記のどの段階からでも、相談を受け関与することができます

病院側の過失が問えるか否かは、医学的に平均的医療水準に達しない行為があったか否かが問題となりますので、前記のカルテの調査やその分野の医師の協力が重要となってきます。

 

なお、患者さん自身やご家族が入院中の患者さんの状態や治療、医師や看護師の説明などを記した記録なども、カルテと同様重要な資料となってきますので、そのような記録を日ごろ付ける習慣を付けておくといいかもしれません。

 

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